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失敗しない! 洗濯機の選びかた

「洗濯機ってどう選べば良いの?」、「種類が多すぎて難しい・・」の声にお応えして、 Selecta流、保存版「洗濯機の選びかた」をご紹介します。

主要メーカの最新ラインアップだけでも100以上もの製品が発売されています。 このなかから自分に合った洗濯機を探し出すのは大変ですよね。 ※2018年Selecta掲載製品

でも安心してください。 これからご紹介する1,2,3ステップできっと満足のいく選択ができると思います。 それでは、さっそく始めましょう!

1.洗濯機の種類を決める

まずは洗濯機の種類をみていきましょう。 洗濯機はその方式によって、ドラム式、タテ型、二槽式に大別されます。

さらに、ドラム式、タテ型は乾燥機能の有無によって分類できるので、種類としては、 ①ドラム式、②ドラム式(乾燥機つき)、③タテ型、④タテ型(乾燥機つき)、⑤二槽式の5パターンとなります。 それぞれの特徴は次の通りです。

①ドラム式

ドラムを回転させることにより、衣類を上から下へ落としてたたき洗いをします。 衣類を水没させる必要がないので比較的水量が少なくてすみます。 また、たたき洗いなので衣類の傷みが抑えられます。

②ドラム式(乾燥機つき)

洗濯は上記①のとおりです。乾燥にあたっては、衣類を回転させて全体に温風を吹きつけるため、 比較的仕上がりが良くなります。

③タテ型

衣類を水没させて、撹拌(かくはん)洗いをします。そのため多くの水を使用します。 強い機械力で洗うため比較的衣類が傷みやすいですが、洗浄力が高く泥汚れに向いています。

④タテ型(乾燥機つき)

洗濯は上記③のとおりです。パルセータ(底にある大きな羽根)を回転させ、 衣類を上下に入れ替えて乾燥させます。

⑤二槽式

タテ型と同様で、衣類を水没させて撹拌(かくはん)洗いをします。 洗濯槽と脱水槽の衣類を何度も移しかえる手間がかかりますが、汚れ具合などを確認しながら、 水量や時間を自由に調節できるメリットがあります。



洗濯機の種類を把握したところで、それぞれのスペックを見てみましょう。

表1.1は、2018年Selecta掲載製品から算出した平均値です。 一見して、②ドラム式(乾燥機つき)のサイズ、質量が突出しているのがわかります (表中の網掛け)。 上で見たとおり、ドラム式はメリットも多いのですが、 いかんせん大型すぎて、これまで日本ではあまり普及しませんでした。価格もビッグです。 最近はドラムをななめに配置することで奥行を64(cm)以下(一般的な防水パンの奥行) とした製品も出てきています。

製品数が最も多いのは、③タテ型で約半数の65製品をしめています (表中の網掛け)。 手ごろな価格やサイズで、そこそこの容量を確保できるのが人気の要因と思われます。

その延長なのか、次いで④タテ型(乾燥機つき)が多く、 より大きな容量で乾燥機能を搭載しているところに人気があるようです。 価格が跳ね上がっていますが、それでも②ドラム式(乾燥機つき)の半値程度となります。

表1.1 洗濯機の種類ごとのスペック平均値
種類 製品数 価格(万円) サイズ(cm) 質量(kg) 容量(kg)
高さ 奥行 洗濯 乾燥
①ドラム式 2 7.2 55 75 55 52 5.5 -
②ドラム式(乾燥機つき) 23 24.1 65 107 70 78 10.4 5.8
③タテ型 65 6.3 58 96 57 35 7.3 -
④タテ型(乾燥機つき) 28 12.9 61 104 65 50 9.3 4.9
⑤二槽式 15 3.1 81 93 45 27 5.9 -


続いて、ランニングコストを見てみましょう。

電力量、水量ともに、ドラム式に比べてタテ型の方がより大くを消費します (表中の網掛け)。 乾燥まで行う場合でランニングコストを比較すると、1回あたり33円の差があります。 毎日洗濯すると、なんとその差は年間で12,045円にもなります。 とはいえ、製品の価格差を回収するには9.3年かかることになりますが・・。

表1.2 洗濯機の種類ごとのランニングコスト平均値
種類 電力量(Wh) 水量(L) 時間(分) コスト(円/回)
洗濯 乾燥 洗濯 乾燥 洗濯 乾燥 洗濯 乾燥
①ドラム式 138 - 46 - 0.7 - 18 -
②ドラム式(乾燥機つき) 69 1,133 77 63 0.6 2.7 25 49
③タテ型 83 - 103 - 0.7 - 33 -
④タテ型(乾燥機つき) 80 1,933 102 99 0.7 3.2 33 82
⑤二槽式 - - - - - - - -
※電気料金は27(円/kWh)、水道料金は0.3(円/L)としました。

ざっくりまとめると、どういったものを洗うのか、乾燥機能は必要か、設置場所や予算の制約はあるか、 といった点がポイントになります。また、ランニングコストも意識しておきましょう。

2.洗濯容量を見積もる

洗濯容量は「1回に洗濯できる洗濯物の乾燥状態における質量(kg)」と定義されています。 1人あたりの目安が1.5(kg)とされているので、例えば洗濯容量が6.0(kg)の洗濯機であれば、 一度に4人分の洗濯ができる計算となります。 この目安を基準にして、洗濯物の多寡や、まとめ洗いをするかどうかなどで容量を見積もると良いでしょう。

ただし、乾燥容量は洗濯容量より少なくなっているので注意が必要です。 製品により異なりますが、乾燥容量は洗濯容量の半分程度となります。 これは、乾燥により衣類のかさが増えて温風が通りにくくなるためで、効率よく乾燥できる容量として 洗濯容量より少なく設定されています。 なお、2018年Selecta掲載製品での平均は乾燥容量が洗濯容量の54%となります。

以下に例を2つほど挙げておきます。見積もりの参考にどうぞ。

ケース1 共働き夫婦の2人ぐらし

・スーツやシャツはクリーニングに出しているので、洗濯物は少なめ(1.0kg/人と想定)
・平日2日おきに洗濯する場合:1.0(kg) × 2人 × 2日 = 4.0(kg)
・平日分を週末にまとめて洗濯する場合:1.0(kg) × 2人 × 5日 = 10.0(kg)
・上記を2回に分けて選択する場合:10.0(kg) ÷ 2回 = 5.0(kg)
このケースの場合、4~5(kg)程度の容量で良さそうです。 乾燥容量で選んでも豊富な製品のある容量帯となります。

ケース2 夫婦と2人の子供

・子供が部活で毎日泥だらけになるので、洗濯物は多め(子供は2.0kg/人と想定)
・毎日洗濯する場合:1.5(kg) × 2人 + 2.0(kg) × 2人 = 7.0(kg)
・上記を2回に分けて選択する場合:7.0(kg) ÷ 2回 = 3.5(kg)
このケースの場合、最低でも7(kg)は必要になりそうです。 分け洗いをするのであれば、乾燥機能つきも選びやすくなるでしょう。

3.候補を絞り込む

洗濯機の種類と容量が決まったら、候補を検索してみましょう。 おそらく比較可能な件数になっていると思います。

あとは付加機能やデザインなどから自分好みの製品を選ぶのみ。 残念ながら予算に収まらない場合は「1.洗濯機の種類を決める」に戻って見直してみましょう。

Selectaの検索は下記からどうぞ。



それでは皆さん。良いショッピングを。Good luck !!